一生書き終わらないんじゃないかと思いました。
里見です。
いつもギリギリで生きているので、しばらく頭の中で粘土をこねるようにストーリーを考えながら、締め切り直前にわーっと書き上げることが多いんですが、
書いている本人も「どう終わらせようか」「でもここでこのシーンはいれておきたい」「そうもっていくにはここでこの話題を出して」、、、などと考えているうち、
「この人こういうこというんだ!?」っていうセリフが飛び出してきたりして、書いている本人も登場人物がどういう人なのかわからないまま脚本が書き上がります。
私の本職はIT系の技術職なので、仕事上プログラムを書くこともあるのですが、脚本を書く作業とプログラムを書く作業って似ています。
プログラムは、依頼者に「どういったときに使いたいか?」「どういうふうに便利にしたいか?」「どうするのがより望ましいか?」といった要件をヒアリングして、
それをどういう風に設計すれば実装できるのかを考えて、実際に書いていきます。
脚本も同じです。
団員たちに「次はどういう劇がやりたいか?」「どういう役がやりたいか?」「どのくらい舞台に立ちたいか?」「舞台の上で絡みたいキャストはいるか?」などをヒアリングして、
どういうふうに設計(ほんとに設計という言葉がぴったり)すればそれを叶えられるか、可能な範囲で脚本に組み込んでいきます。
さながらパズルを組み上げるようです。
脚本の書き方に当て書きというものがありまして、劇団AQUAで上演する劇は基本的に(少なくとも私が書く場合は)当て書きという形式をとっています。
当て書きは、キャストに合わせて脚本を書く方法なんですが、当て書きが前提だからこそ、脚本を書く工程が余計にプログラミングじみているのかなと思います。
脚本、どうやって書けば良いのか毎回わからないです。
なんで書き上がっているのかも謎です。
登場人物がどういう人間で、っていうのも書いててよくわかってないけど、ひとまず本人たちのやりたいようにやってみなよ、と
泳がせて(なので泳いでくれるまではマジで何も書けない)いるうちに書き終わるのです。
なんで書いてる本人もどうなるかわからないのに書き終わるんだよ。
なんで10年以上このやり方で毎回なんとかなってるんだよ。
前回の「肖像はかく語りき」の時からですが、脚本のプロットを考えるときにChatGPTというAIの力を借りるようになりました。
脚本を書く段階でこういう人たちがこういう感じのストーリーを繰り広げる感じにしたい、というイメージはなんとなくあるので、
ChatGPTくんと詳細を詰めていく感じです。
ChatGPTくんが出す意見に対して、「それをもっとコメディ寄りにして」「こういう展開を入れて」「こういうふうに終わって」などと注文をつけながら。。。
これ、人間が相手だったら絶対出来ないので、AIが居て本当に良かったです。
途中、解釈違いを起こして「違う!そうじゃない!もっとこうして!!」って文句を言っても、ChatGPTくんは
「それはおもしろそうですね!わかりました!これでどうでしょうか?」と新しい案を答えてくれます。なんて人間が出来ているんだ、ChatGPTくん。人間よりも人間が出来ているよ。
そして、いろいろ出してくれた案の中から、良いと思ったところだけ部分的に採用しながらプロットを考えるのです。
今回は普段書くジャンルとまた違うジャンルのお話を書きたかったので、余計に「ひとりじゃ書けなかったな」という実感があります。
ありがとう、ChatGPTくん。これからもよろしくね。
というわけで、まだ詳細は伏せますが、今回はいつもとまた違う味のするお話を書きました。楽しい内容になっていると思います。
上演日は2024年12月28日(土)、ド年末となっております。会場は、JR京葉線新浦安駅最寄りのWave101です。
今のうちからしっかり予定を空けておいてくださいね。よろしくお願いします。